中秋の名月。月を見て、月見団子。山を見て、里芋の煮物。

中秋の名月。このころは気候も穏やかで、空気も澄んでいるので本当に月がきれいです。

9_中秋の名月

中秋の名月

陰暦8月15日(9月12日)の満月は中秋の名月と称えられ「月見」が行われます。このお月見の風習は平安時代に中国から伝わり、藤原氏全盛時代には盛んに月見の宴が催されました。特に近江八景の一つ石山寺での観月は有名です。紫式部が「源氏物語」の発想を得たのもこのお寺とされています。伝承では寛弘元年(1004年)紫式部が石山寺に一週間ほど参篭し写経をしていた際、8月15夜の名月のあまりの美しさにひらめきを得て「須磨」「明石」の巻になったとされています。

月をめでて、素朴な月見団子や、里芋の煮物を味わいます。風流な習慣ですね。

団子を供える習慣は、江戸時代から始まったと言われています。
お月見に「これからの収穫」を祈るという気持ちで収穫物である、米の団子を用意したのが月見団子だと考えられています。
つまり、お月見にお供えものをするのは、月が信仰の対象でもあったからです。そして、この時期の収穫に感謝し、収穫物をお月様にお供えするようになったということでしょう。
供える月見団子は、穀物の収穫に感謝を表すため、月のように真ん丸団子を作ってお供えしたのが、月見団子の始まりです。
月に見たてた丸い団子ですが、地域に根ざした様々な月見団子があります。例えば、江戸では丸型、京都では芋型だったとも言われています。

では、十五夜に、月見団子やススキを供えるのはなぜでしょう。それは、月を信仰の対象としていたためで、収穫に感謝するためだったようです。ススキを飾るのは、ただ単に稲穂(お米)に似ているからで、本物の稲穂を供えることもあるようです。

9_月見団子2

月見団子

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