葬儀の通夜ぶるまいと立場の膳、精進落としは本格的なお料理を

葬儀のおもてなしとしての通夜膳(通夜ぶるまい)亡き人の思い出話で在りし日を偲びます。

葬儀S

お通夜

仏教の葬式では通夜のあとは通夜ぶるまい、亡くなってから四十九日後の忌明け後に精進落としと呼ばれる会食の席が設けられます。
最近は葬儀や火葬を済ませるとすぐに、初七日法要と一緒に精進落としを行うケースが増えています。
一般的に通夜ぶるまいの料理は、肉や魚など殺生しないと手に入れることができない材料は使わず、地域の山菜や豆類など野菜のみでまかなった精進料理を振る舞うことが多かったといいます。

通夜用皿盛り巻寿司S

通夜膳(通夜ぶるまい)にぎり

通夜用皿盛りオードブルS

通夜膳(通夜ぶるまい)オードブル

通夜ぶるまいとは、亡くなられた方とこの世で最後の宴会をするといった意味があり、故人の供養とともに参列者への感謝の気持ちを込めて、お酒や料理をふるまうものです。
用意する食事の種類や飲み物等は、地域によって多少の違いはあるもののオードブルや煮物・寿司などの大皿料理を用意して招待された参列者が食べたい料理を小皿に取るのよろしいかと思います。

立場のお膳と精進落としは別々の料理を準備しましょう。

中谷の立場の膳

立場の膳

立場の膳は、辞書で調べると「出棺の際に、参会者に供する一膳飯。でたちめし。」とあります。僧侶の式が終わると、縁側から出棺するわけですが、そこで〈出立ちの膳〉を食べた後に,仮門をくぐり出発。一把わらで送り火を焚き,生前使用の茶碗を割る。というような儀式の手順が出てきました。
最近の葬儀では葬儀会館で行う関係からか、送り火さえなくなった感があります。15年くらい前は会館でも送り火を観たような記憶もありますが・・・。現在の立場の膳としては、葬儀の前日、通夜に参加して夜を明かした親族や知人・友人へ朝お出しする料理というのが一般的だと思われます。

また精進落としは、忌明けのしるしとして、肉や魚を含む食事に戻るという意味を持っていますが、近ごろは忌明け前でも肉や魚を食べるので儀式的な意味合いでのみ使われることが多いようです。
最近は、葬儀や火葬を終えた後に初七日法要と一緒に精進落としが行われることが多く、参列者も身内や極々親しい知人というケースがほとんどなので、用意する料理の数は、おおよその目安をつけておきましょう。
精進落としに用意される料理は、地域によって特色が異なりますが一般的に個別に膳を用意することが多く、オードブルや寿司などの大皿料理は避ける傾向が高いようです。あと、会席に参加するのは世話役や僧侶など関係者がほとんどなので、ゆっくりと歓談することが予想されます。

中谷の法事膳3

精進おとしの膳

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