旬の料理

2025.12.26

新しい年のはじまりに、和の心を

一年のはじまりである一月、睦月(むつき)は、「睦(むつ)み合う」という言葉が示すように、人と人との絆を確かめ合い、心を通わせる月でもあります。年賀の挨拶に始まり、初詣、書き初め、七草粥、そして鏡開きと、日本には新年を迎えるにあたって数多くの伝統行事がございます。それら一つひとつには、家内安全や無病息災、五穀豊穣を祈る、古来よりの願いが込められております。

おせち料理やお雑煮など、新年にいただく特別なお料理もまた、自然の恵みと人の手仕事に感謝する、静かで温かな儀式でございます。特に、おせちに込められた意味合い—黒豆の「まめまめしく働く」、数の子の「子孫繁栄」、昆布の「よろこぶ」など—は、今を生きる私たちにも深く響くものでありましょう。

そして、こうしたお正月の文化の延長にあるのが「新年会」でございます。古来、年の初めには親族や仲間が集まり、酒を酌み交わしながら新たな年の門出を祝ってまいりました。現代においても、新年会は職場の同僚や旧知の友と、あらためて心を通わせる大切な場として受け継がれております。

H19忘年会 (1)

当店では、年の初めにふさわしい、晴れやかな宴のひとときをご用意しております。旬の食材の滋味、そして真心を込めたもてなしが、新しい年の門出を厳かに、そして温かく彩ります。

本年も皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げますとともに、新春の宴のひとときを、ぜひ当店でお過ごしくださいませ。